沖縄は一年を通じて温暖な気候です。ダイビングも年間を通じて楽しむことが可能です。日本国内のなかでは四季の変化が少ない地域ですが、ダイビングは時期によって行ける確率の高いダイビングスポットや見れる生物に違いがあります。
今回は8月の沖縄のダイビングについての特徴を解説します。8月の天候や服装について、8月の水温と透明度、8月の観光客の数、8月におすすめの沖縄のダイビングスポット、8月のサンゴの白化現象に分けて記載します。
沖縄のダイビングを何月にしようか悩んでいる方、もしくはすでに8月に予定があり特徴や見所を知りたい方に必見の内容です。
「沖縄のダイビングは何月が1番おすすめですか?」と良く聞かれます。沖縄の時期にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。ダイバーの方が何を求めているのかによって答えは違うのかもしれません。
それぞれの時期に特徴や見所があります。個人的には全ての時期がおすすめです!
沖縄のダイビングでおすすめの時期については、以下の記事も合わせて読むとおすすめです。
8月の天候や服装について
8月の沖縄は夏真っ盛りで、高い気温と湿度が特徴的です。平均気温や最高気温も年間で最も高い時期になります。
沖縄の夏は本州とは異なり、海からの風が常に流れ込んでいるため、熱い空気がこもりにくい環境にあります。この風通しの良さにより、暑さが極端に感じられないことが特徴です。
ここ数年は地球温暖化の影響により本州の方が最高気温が高い日が続いています。
8月の沖縄の服装はTシャツやノースリーブ、短パンなど軽装が一般的です。肌の露出が多いほど日焼けのリスクが高まります。長袖の薄手の服を着用することで、肌を紫外線から守るだけでなく、直射日光を避けてジリジリとした暑さを和らげる効果もあります。
紫外線対策として日焼け止めクリームの使用やサングラス、帽子、日傘の利用も非常に有効です。海に入る前は環境を守るため日焼け止めクリームの使用は避けましょう。
夏の沖縄で気を付けなくてはいけないのは台風です。8月は台風の発生が多い時期です。台風は気まぐれで思わぬ方向に進路を変えることもあるので、柔軟に予定の変更ができるようにしておくと安心です。
沖縄のダイビングと台風については以下の記事に詳しく紹介しています。
8月の観光客やダイバーの数
夏本番で非常に賑やかな8月の沖縄。沖縄旅行のトップシーズンになります。観光客はもちろん、ダイバーの数も多いです。ダイビングなどのアクティビティに最適な季節です。
ダイビングスポットもダイバーが多いため、インストラクターやバディをはぐれてしまう危険性も高くなります。
インストラクターやバディとはぐれたとき(ロスト)は相手を探すのは1分以内になります。見つからなかったら浮上して水面で合流するというのが一般的なルールです。
ダイビング中に迷子になってしまった時の対処法は以下の記事を参考にして下さい。
8月の水温と透明度
沖縄の8月の水温は29度前後になります。1年間のなかで最も水温が高い月になります。3ミリのウェットスーツがおすすめです。シーガル(半袖)やスプリング(半袖・短パン)のウエットスーツで露出が多くなりすぎてクラゲに刺されないように注意しましょう。
8月の透明度は水温が高いため、プランクトンが多くなり、冬場と比べると高くはないです。しかし、台風によって水が掻き混ざった後は驚くほど透明度が高いタイミングもあります。
8月におすすめの沖縄のダイビングスポット
ダイビングスポットは時期によって行けるダイビングスポットが変化します。夏場は南風の日が多く、冬場は北風の日が多いためです。8月の沖縄は南風の日がほとんどのため、人気のダイビングスポットに行ける可能性が高いです。
沖縄本島は石垣島や宮古島など他の離島と比べると、とても大きいです。台風が近くにあり、風が強くても、風向きと反対の沖縄本島の陰のダイビングスポットに行けば穏やかなことがほとんどです。
8月におすすめのダイビングスポットを以下に記載します。
- 沖縄北谷海底遺跡「海底ピラミッド」ミステリースポット
- 沖縄本島の恩納村・真栄田岬「青の洞窟」 ファンダイビング
- 沖縄の恩納村「万座」の神秘的な洞窟ダイビング
- 「水納島」or「瀬底島」沖縄北部の離島ダイビング
- 地形派の聖地「伊江島ダイビング」・遠征ファンダイビング
- エモンズ(USS Emmons)ダイビング【水深40M】沖縄の沈没船
- 辺戸岬ドーム・宜名真鍾乳洞 沖縄最後の秘境
8月のサンゴの白化現象
沖縄本島では地球温暖化の影響のため水温が上昇して浅瀬からサンゴの白化現象が進んでいます。
ここ数年は毎年のように水温の高い8月頃にダイビングスポットの浅瀬(水深2M~3M)でサンゴの白化現象が発生しています。すでに白化が進み死滅したサンゴもとても多いです。
サンゴの白化現象の原因はサンゴと共生して栄養を供給する「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる植物プランクトンが水温の上昇で色素を失ったり、離れたりして、サンゴの骨格が白く見えるためです。
サンゴの白化現象は水温が30度以上の状態が続くと起きると考えられています。白化の状態が悪化し、褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養を得られなくなると、サンゴが死滅する危険性があります。
サンゴは白化して褐虫藻(かっちゅうそう)が失われてもしばらくは生きていられます。 海水温が下がれば、褐虫藻(かっちゅうそう)を再び獲得して白化から回復することができます。しかし、回復しないで白化が長く続くとサンゴは死んでしまいます。
サンゴの白化現象を止めるには水温を下げるのが唯一の方法です。サンゴに適した水温は25度~28度になります。
私達にできることは地球温暖化について対策することです。地球温暖化を防止して水温を下げて本来のサンゴが元気に育つ水温に戻すことがサンゴの白化を止める方法です。
サンゴの白化現象について詳しくは以下の記事も参考にして下さい。
【8月】沖縄のダイビングでおすすめの時期 まとめ
8月の沖縄は夏真っ盛りで、高い気温と湿度が特徴的です。平均気温や最高気温も年間で最も高い時期になります。
沖縄の夏は本州とは異なり、海からの風が常に流れ込んでいるため、熱い空気がこもりにくい環境にあります。この風通しの良さにより、暑さが極端に感じられないことが特徴です。
夏本番で非常に賑やかな8月の沖縄。沖縄旅行のトップシーズンになります。観光客はもちろん、ダイバーの数も多いです。ダイビングなどのアクティビティに最適な季節です。
インストラクターやバディとはぐれたとき(ロスト)は相手を探すのは1分以内になります。見つからなかったら浮上して水面で合流するというのが一般的なルールです。
沖縄の8月の水温は29度前後になります。1年間のなかで最も水温が高い月になります。3ミリのウェットスーツがおすすめです。
8月の透明度は水温が高いため、プランクトンが多くなり、冬場と比べると高くはないです。8月の沖縄は南風の日がほとんどのため、人気のダイビングスポットに行ける可能性が高いです。
8月は台風の発生が多い時期です。しかし、台風が発生しても沖縄本島に直撃しなければ、ほとんどの場合が安全にダイビングすることが可能です。台風の予想進路はぎりぎりまで確認するようにしましょう。
ここ数年は毎年のように水温の高い8月頃にダイビングスポットの浅瀬(水深2M~3M)でサンゴの白化現象が発生しています。