今回はダイビングのウエイトベルトとウエイトベストの違いを徹底解説します。
ダイビング器材をレンタルしている場合はウエイトベルトを使用する場合が多いです。しかし、ウエイトはウエイト量やバランスを調整するため、ウエイトベストやBCDのウエイトポケットなどのさまざまなタイプがあります。
それぞれのウエイトのタイプを理解することは重要です。ウエイト量が増えているのに全てウエイトベルトにウエイトをつけていると腰を悪くしてしまったり、外れてしまうかもしれません。
記事の内容は「ウエイトベルト」、「ウエイトベスト」、「BCDのウエイトポケット」、「ウエイトの位置と姿勢」、「適正ウエイト」、「ウエイトベルトとベストのまとめ」に分けて記載します。
ウエイト量が多くストレスを感じていたり、姿勢やバランスを意識して考えているダイバーにとって必見の内容です。
ウエイトベルト
ウエイトベルトはウエイトを使用する際に最も一般的な方法です。ウエイトベルトにウエイトを通して使用します。バランスを考えて、左右のウエイト量なるべく均等にします。そして後ろのスキューバタンクの重さを考えて、前面にウエイトを取り付けます。
市販されている通常のウエイトベルトであればクイックリリースシステムがあるので安心です。ベルトの先端は結んだり、押し込んだりしないようにいつでも簡単に掴んで外せるようにしましょう。
ウエイトベスト
ウエイトベストはウエイトを収納するためのベストです。身体の大きい方、厚めのウェットスーツやドライスーツでウエイト量が多い方や腰の負担を減らしたい方におすすめのウエイトシステムです。
ウエイトベルトにウエイトが多すぎると腰からずり落ちてしまったり、外れてしまう危険性があります。また腰の負担も大きくなります。6kgぐらいからベルトだけではなくウエイトベストやBCDのウエイトポケットに分散すると楽になります。
ウエイトベストは下部のポケットのみクイックリリースできるようになっているモデルが多いです。どのポケットの場所がクイックリリースできるのか事前に確認するようにしましょう。
BCDのウエイトポケット
BCDによってはウエイト用のポケットがあるタイプもあります。写真のようにウエイトを収納する袋があり、BCDにスライドして取り付けます。ウエイトポケットのレバーを引っ張ればクイックリリースができるようになっています。
BCDのウエイトポケットは収納するときにしっかりと「カチ」っと音が鳴るまでスライドさせないと落としてしまいます。
デメリットはBCDをスキューバタンクにセッティングして、器材を背負う時にウエイトの重さが集中することになります。器材を背負うときは重くなっているので気を付けましょう。
又、背負ってからウエイトポケットを収納しようとすると収納しにくいため落としてしまう原因にもなります。
適正ウエイト
ダイビングではウエイトの量が少ないと潜降のときに上手く沈むことができなかったり、ウエイトの量が多くオーバーウエイトだと中性浮力が上手くできなかったり、適正なウエイト量でないと、とてもストレスになります。
一般的にダイビングの正しい適正ウエイトの調べ方は全てのダイビング器材を装着して、海に入ります。普通に呼吸をして水面が目の高さの位置になるのが適正ウエイトになります。
潜降するときは、BCDの空気を完全に抜いてから息を吐いて肺の中の空気を空にしてゆっくりと沈みます。
BCDの空気を抜くとすぐに体が沈むようであればウエイトの量が多いので減らすようにしましょう。又、BCDの空気を抜いて息を吐いても沈まない場合はウエイトの量が少ないので増やしましょう。
ウエイトの位置と姿勢
ウエイトは適正ウエイトのウエイト量も重要ですが、位置も重要です。左右、前後、上下のバランスを考えて取り付けします。
左右はウエイト量を均等にするようにします。3kgや5kgなどの奇数の重さの場合は1.5kg玉を2個使用したり、残っている1kgを体の中心に配置できるように工夫するようにして下さい。
前後は後ろのスキューバタンクの重さを考えて、前面にウエイトを取り付けます。
足が沈みやすいのであれば、上半身に近い場所にウエイトを取り付けます。BCDのウエイトポケットやウエイトベストがおすすめです。写真ではタンクバンドにウエイトポケットを取り付けています。
足が浮きやすいのであれば、下半身に近い場所にウエイトを取り付けます。ウエイトベルトやアンクルウエイトがおすすめです。
ウエイトベルトとベストのまとめ
今回はダイビングのウエイトベルトとウエイトベストの違いを徹底解説しました。
ウエイトベルトはウエイトを使用する際に最も一般的な方法です。ウエイトベルトにウエイトを通して使用します。
ウエイトベストはウエイトを収納するためのベストです。身体の大きい方、厚めのウェットスーツやドライスーツでウエイト量が多い方や腰の負担を減らしたい方におすすめのウエイトシステムです。
BCDによってはウエイト用のポケットがあるタイプもあります。ウエイトを収納する袋があり、BCDにスライドして取り付けます。ウエイトポケットのレバーを引っ張ればクイックリリースができるようになっています。
ダイビングではウエイトの量が少ないと潜降のときに上手く沈むことができなかったり、ウエイトの量が多くオーバーウエイトだと中性浮力が上手くできなかったり、適正なウエイト量でないと、とてもストレスになります。
ウエイトは適正ウエイトのウエイト量も重要ですが、位置も重要です。左右、前後、上下のバランスを考えて取り付けします。
上下のバランスは水中の水平姿勢に大きく関係しています。水平姿勢を維持するためにウエイトの位置を調整しましょう。