
今回は頸動脈洞反射とダイビングの関係性について分かりやすく解説します。
ダイビングでは体を保温したり、保護するためにウェットスーツを使用します。寒い地域ではドライスーツやフードも使用します。最近は沖縄でも冬場はドライスーツを良く見かけるようになりました。
しかし、サイズが合っていないきついスーツやフードを使用していると、喉仏の左右にある頸動脈洞(頸動脈の分岐部)を圧迫して「頸動脈洞反射」を起こしてしまう可能性があります。
頸動脈洞反射とは、首にある頸動脈洞が刺激されることで起こる反射です。頸動脈洞が過剰な反応をして心拍数や血圧が低下して、めまいや失神(頸動脈洞性失神)を引き起こします。
今回は「頸動脈洞反射とは?」、「頸動脈洞反射とダイビングの関係性」、「頸動脈洞反射のまとめ」に分けて解説します。
ダイバーが頸動脈洞反射について理解することはとても重要です。頸動脈洞反射はダイビング中に血圧を低下させて、脳への酸素供給が減り、意識を失ってしまう危険性があります。
この記事を読むことよってダイビング中に頸動脈洞反射を発生する原因を理解して安全にダイビングを楽しめるようになります。
頸動脈洞反射とは?

頸動脈洞反射とは、首にある頸動脈洞が刺激されることで起こる反射です。頸動脈洞が過剰な反応をして心拍数や血圧が低下して、めまいや失神(頸動脈洞性失神)を引き起こします。
医学的な反射(はんしゃ)とは、刺激に対して意識とは無関係に起こる生体反応を言います。
頸動脈洞反射は、ネクタイの締めすぎ、首のひねり、マッサージ、柔道などの格闘技で刺激されて発生する危険性があります。
動脈血は首の両側の頸動脈を通って脳に上がっていきます。酸素が供給されないと人間の脳はせいぜい2分~3分しか生き延びれないので「頸動脈洞受容体」が頸動脈内の血圧を常に監視しています。
この受容体が脳の心臓抑制中枢へ刺激を送り、心臓をコントロールしています。頸動脈洞受容体が血圧が上がったことを感知すると心臓抑制中枢を刺激して心拍数を下げさせます。

逆に血圧が下がったと感知すると心臓抑制中枢を刺激するのを停止して心臓へ送られる信号がストップして心拍数が上昇します。
頸動脈洞受容体が首を絞めつけられた状態を血圧の上昇と誤って認識すると心臓抑制中枢を刺激して心拍数を下げてしまいます。
心拍数が落ちても首が絞めつけられた状態が続くと頸動脈洞受容体は血圧の上昇が続いていると認識して頸動脈洞受容体が心拍数を下げるように信号を送り続けます。
この状態が続くと脳への酸素供給が減り、意識喪失が起きる危険性があります。ほとんどの場合は、深刻な事態になる前に不快を感じて、軽い頭痛の症状が発生します。それを無視すると最後には意識を失うことになります。
頸動脈洞反射とダイビングの関係性

ダイビングできつ過ぎるウェットスーツやドライスーツ、又はフードなどの極度に首を絞めつけるものを着ると喉仏の左右にある頸動脈洞(頸動脈の分岐部)を圧迫して頸動脈洞反射の原因になります。
レンタルのダイビング器材で自分のサイズに合っていない場合は注意が必要です。とくにドライスーツで首周りが小さい場合や首から水が浸入しないようにバンドを使用する場合は危険性があります。
ウェットスーツやドライスーツ、フードは自分のサイズに合ったものを使用するようにしましょう。

ダイビング中に息苦しさなどの不快感や頭痛が起きた場合は頸動脈洞反射の初期の症状の可能性があります。めまいも要注意です。そのままダイビングを続けると脳への酸素供給が減り、意識を失ってしまうかもしれません。
ダイバーが意識を失うと最悪の場合は溺死につながります。ダイビングで頸動脈洞反射の症状が発生した場合はすぐにダイビングを中止して、きつ過ぎるウェットスーツやドライスーツ、フードなどを外してください。
ダイビングを中止しても症状が改善しない場合は医療機関を受診するようにします。
頸動脈洞反射のまとめ

今回は頸動脈洞反射とダイビングの関係性について分かりやすく解説しました。
頸動脈洞反射とは、首にある頸動脈洞が刺激されることで起こる反射です。頸動脈洞が過剰な反応をして心拍数や血圧が低下して、めまいや失神(頸動脈洞性失神)を引き起こします。
ダイビングできつ過ぎるウェットスーツやドライスーツ、又はフードなどの極度に首を絞めつけるものを着ると喉仏の左右にある頸動脈洞(頸動脈の分岐部)を圧迫して頸動脈洞反射の原因になります。
ダイビング中に息苦しさなどの不快感や頭痛、めまいが起きた場合は頸動脈洞反射の症状の可能性があります。

ダイビングで頸動脈洞反射の症状が発生した場合はすぐにダイビングを中止して、きつ過ぎるウェットスーツやドライスーツ、フードなどを外してください。ダイビングを中止しても症状が改善しない場合は医療機関を受診するようにします。
ダイバーが頸動脈洞反射について理解することはとても重要です。頸動脈洞反射はダイビング中に血圧を低下させて、脳への酸素供給が減り、意識を失ってしまう危険性があります。
この記事を読むことよってダイビング中に頸動脈洞反射を発生する原因を理解して安全にダイビングを楽しめるようになります。
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