
今回はダイビングの低酸素症(ハイポキシア)を分かりやく徹底解説します。
ダイビングでは窒素中毒や酸素中毒など、タンクの空気によるさまざまな影響が身体に起こります。しかし、ダイバーの方でも低酸素症(ハイポキシア)はあまり聞いたことがないかもしれません。
ダイビングで使用する空気は79%の窒素と21%の酸素で構成されています。体に負担の少ないナイトロックスでは22%以上の酸素を使用します。低酸素症(ハイポキシア)は通常のダイビングを楽しんでいる範囲ではほとんど発生することはありません。
記事の内容は「低酸素症(ハイポキシア)とは?」、「低酸素症(ハイポキシア)の症状」、「ダイビングの低酸素症(ハイポキシア)の原因と対処法」、「低酸素症(ハイポキシア)のまとめ」に分けて紹介します。
この記事を読むことによって低酸素症(ハイポキシア)の危険性を理解して、さらに安全にダイビングを楽しむことができます。
低酸素症(ハイポキシア)とは?

低酸素症(ていさんそしょう)とは、生存に酸素が必要な生物において、何らかの原因で生体の組織に充分な酸素が行き渡たらずに、酸素を利用したエネルギーが不充分な状態のことを言います。英語ではハイポキシア(Hypoxia)と言います。
急激に低酸素血症が進行すると幸せな低酸素症 (ハッピー・ハイポキシア、happy hypoxia)、もしくは静かな低酸素症 ( Silent hypoxia )と呼ばれる呼吸困難(息苦しさ)を感じない無症候性の低酸素症状態を発生する危険性があります。
最も激しい低酸素症(ハイポキシア)は酸素欠乏(アノキシア)と呼ばれ、まったく酸素がない状態を言います。
低酸素症(ハイポキシア)の症状
軽度の低酸素症(ハイポキシア)なら、呼吸数増加や心拍出量と心拍数を増加することによって回復します。しかし、脳にまで低酸素状態が生じた場合、呼吸機能が減退、神経の働きが鈍くなるなどの症状が現れます。
重度の低酸素症(ハイポキシア)は、意識の喪失、発作、痙攣、昏睡、そして最終的に死に至ります。
低酸素症(ハイポキシア)の症状を以下に記載します。
- チアノーゼ
- 頭痛
- 反応速度の低下、方向感覚の喪失、協調障害
- 判断力の低下、混乱、記憶喪失、認知障害
- 多幸感または解離
- 視覚障害
- 立ちくらみ、めまい
- 疲労、眠気、倦怠感
- 息切れ
- 吐き気と嘔吐
- 手足の指のうずき
- しびれ
ダイビングの低酸素症(ハイポキシア)の原因と対処法

人間にとって酸素は生命を維持するのに欠かすことはできません。人体は18%以上の酸素を吸うことができなければ意識を維持していることができなくなってしまいます。
特殊なテクニカルダイビングでは大深度潜水をするために、トライミックスなどの複数のタンクを使用して20%以下の酸素を使用する場合があります。間違えた水深で呼吸してしまうと低酸素症(ハイポキシア)を起こしてしまう危険性があります。
対処法は水深に合わせた正しい混合ガスのタンクに変更することです。間違えないようにラベリングを必ず行います。
リブリーザーを使用しているダイバーは特に低酸素症(ハイポキシア)の危険性があります。リブリーザーに酸素を十分に放出できなかった場合やダイバーが手動で管理できなかった場合に低酸素症(ハイポキシア)を起こしてしまう危険性があります。
対処法は手動で酸素をリブリーザーに放出することです。故障やトラブルで酸素を放出することができない場合はベイルアウト(緊急用)のタンクに切り替えて浮上してダイビングを中止します。

又、スキンダイビングで過度なハイパーベンチレーションを行うと低酸素症(ハイポキシア)の危険性があります。
ハイパーベンチレーションはスキンダイビングで息を止めて、潜る直前に深く速い呼吸を繰り返して体内の二酸化炭素濃度を下げることで、息を長くこらえることができるようにする呼吸法です。
しかし、この方法で脳は二酸化炭素の増加による「息苦しさ」を感じにくくなるだけで、酸素不足をごまかすため、低酸素症(ハイポキシア)を引き起こして、水中でブラックアウト(意識喪失)を引き起こすリスクが非常に高まります。
低酸素症(ハイポキシア)のまとめ

今回はダイビングの低酸素症(ハイポキシア)を分かりやく徹底解説しました。
低酸素症(ハイポキシア)は通常のダイビングの楽しんでいる範囲ではほとんど発生することはありません。
低酸素症(ていさんそしょう)とは、生存に酸素が必要な生物において、何らかの原因で生体の組織に充分な酸素が行き渡たらずに、酸素を利用したエネルギーが不充分な状態のことを言います。英語ではハイポキシア(Hypoxia)と言います。
最も激しい低酸素症(ハイポキシア)は酸素欠乏(アノキシア)と呼ばれ、まったく酸素がない状態を言います。
軽度の低酸素症(ハイポキシア)なら、呼吸数増加や心拍出量と心拍数を増加することによって回復します。重度の低酸素症(ハイポキシア)は、意識の喪失、発作、痙攣、昏睡、そして最終的に死に至ります。

特殊なテクニカルダイビングでは大深度潜水をするために、トライミックスなど複数のタンクを使用して20%以下の酸素を使用する場合があります。間違えた水深で呼吸してしまうと低酸素症(ハイポキシア)を起こしてしまう危険性があります。
リブリーザーを使用しているダイバーは特に低酸素症(ハイポキシア)の危険性があります。又、スキンダイビングで過度なハイパーベンチレーションを行うと低酸素症(ハイポキシア)の危険性があります。
この記事を読むことによって低酸素症(ハイポキシア)の危険性を理解して、さらに安全にダイビングを楽しむことができます。
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