ダイビングを楽しむときに、視力が弱くて、普段はコンタクトレンズや眼鏡を使用している方はどうすれば良いのか?ホームページからのお問合せでも質問や相談がとても多い疑問です。ダイビングが初めての場合など事前に確認をしておくと安心してダイビングを楽しむことができます。
以下ではコンタクトの場合のメリット、デメリット、眼鏡の場合のメリット、デメリットを徹底解説します。この記事を読むことによってコンタクトの方も眼鏡の方もストレスなくダイビングを楽しむことができるようになります。
目次
ダイビングライセンス(Cカード)をお持ちで、ダイビングに不安がある方や自信がない方向けにリフレッシュダイビングをご用意しています。初心者の方や、ブランクが空いて不安な方にもおすすめのコースです。
水中では光の屈折によって大きく近く見える
日常の生活でもコップにストローを入れると水中のストローだけ大きく見えることに気が付くと思います。ダイビングでも同じことが起こります。水中では光の屈折により、物体が約33%大きく見え、そして近くにあるように見えます。視力は0.3程度あれば問題なくダイビングを楽しむことができます。
ダイビングでは手を使用したハンドシグナル、空気の残量を示す残圧系の針、ダイブコンピューターの数値などが確認できれば視力による危険はほとんどありません。コンタクトや眼鏡にはやはりデメリットもあります。多少、視力が弱いぐらいであれば裸眼のままの方が安心な場合もあります。
コンタクトレンズでダイビングする場合
コンタクトのメリット
コンタクトの場合はそのままダイビングしても問題ありません。コンタクトをつけたままダイビングしているダイバーは多いです。ダイビングでは目の周囲が覆われたダイビングマスクを装着します。
しかし、ダイビングマスクの中も圧力は発生します。圧力によってコンタクトにも目にも負担はかかります。ハードコンタクトレンズの使用は避けて下さい。1Dayタイプのソフトコンタクトレンズがおすすめです。
ハードコンタクトレンズは、浮上時にレンズと角膜の間に気泡ができ、目がかすんだり、外れてしまう可能性があります。
又、ダイビングマスクの中に海水が入り外れてしまう場合があります。落としてしまった時の予備は必ず準備しておきましょう。
コンタクトのデメリット
コンタクトのデメリットはダイビングマスクの中に海水が入り込んだ場合に外れてしまう危険性があります。ダイビング中に外れてしまうと、再度入れるのは難しいです。コンタクトでダイビングをする方はスムーズにマスククリア(海水をマスクから出す技術)ができるように練習しておきましょう。
ダイバーになるためのオープンウォーターの講習ではダイビングマスクの中に海水を入れてマスククリアを繰り返し練習します。コンタクトを付けている場合は事前にインストラクターに伝えておきましょう。
ダイビングマスクの中も空間があり、圧力の影響を受けます。潜降時は早めに鼻から息を出して圧平衡をこまめにやりましょう。年間を通じてダイビングの本数が多い方は定期的に眼科へ行き、目の状態を医師に確認してもらうようにして下さい。
眼鏡でダイビングする場合
眼鏡のメリット
普段から眼鏡を使用していてコンタクトに抵抗がある方は度付きのマスクを使用するのがおすすめです。ダイビングマスクはレンズを交換して度入りにできます。ダイビングマスクを買うときに相談してみて下さい。又、ダイビングショップによってはレンタルを準備している場合もあります。
コンタクトの場合と比べて、水中で外れることもなく、安全面や衛生面に対してもおすすめです。水中で度が強いとストレスになるため、陸上で合わせるときは光の屈折のことを考えて少し度を弱めに合わせた方が良いです。
当ショップでは3種類の度が違うマスクを準備しています。ご希望の方は事前に是非ご相談下さい。
眼鏡のデメリット
度付きマスクがないと見えないため、ぎりぎりまで眼鏡を付けていなければいけません。エントリー前にどの場所に眼鏡を置いてエントリーするか考える必要があります。又、ビーチポイントであれば足元の悪い場所を歩く場合があります。
他のデメリットはダイビングの度付きマスクは通常のダイビングマスクより、高価になります。相場は通常のダイビングマスクに+10000円程度です。又、レンタルする場合も別途料金がかかる場合があります。
もし、事故にあってしまった場合は眼鏡を置いた場所から離れてしまっている可能性があります。予備の眼鏡を保護ケースに入れてBCDなどのポケットに入れておくのも良いと思います。
結局、コンタクトと眼鏡のどちらが良いの?
ダイビング中のコンタクトと眼鏡はそれぞれにメリットとデメリットがあり、人によってどちらが良いか違いが出ると思います。日常生活で使い慣れている方を選ぶのがおすすめです。
日常生活でコンタクトの方は1Dayタイプのソフトコンタクトレンズがおすすめです。日常生活で眼鏡の方は度付きマスクを準備して利用するのがおすすめです。どちらの場合も予備は準備しておきましょう。
職業として毎日のようにダイビングするのであれば、長期間の負担を考えて、コンタクトは避けた方が良いかもしれません。